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スクリーン印刷をデジタル化したい

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効率化で注目されている「スクリーン印刷のデジタル化」ですが、単なる無版化だけが選択肢ではありません。「インクジェット等の無版印刷」と「デジタル技術搭載の有版印刷」は異なるアプローチの印刷方法です。本記事ではこれら2つの違いと、課題に合わせた適切な選び方を解説します。

スクリーン印刷の「版」に
関するよくあるお悩み

スクリーン印刷の現場担当者の悩みといえば、製版にまつわる時間とコストの問題が取り上げられるでしょう。

100枚以下の小ロットでは製版コストが単価を押し上げ、失注の大きな要因ともなりえます。製版工程は乳剤塗布や現像などアナログ作業が多く、熟練技術と長時間を要するのも難点です。リピート用に保管する膨大な版が工場スペースを圧迫し、管理コストを増大させる点も深刻な課題となっています。

スクリーン印刷(有版)と
デジタル印刷(無版)の違い

スクリーン印刷(有版)と、インクジェットに代表されるデジタル印刷(無版)には、仕組みや得意分野に決定的な違いがあります。それぞれの特性を比較表にまとめました。

▼左右にスクロールできます。
比較項目 スクリーン印刷(有版) デジタル印刷(無版)
印刷の仕組み メッシュ状の版を使い、
インクをスキージで押し出す
ノズルからインクを直接対象物に
吹き付ける(インクジェット等)
初期費用 版を作るための「製版代」が必ず発生する 製版代ゼロ(デジタルデータのみで出力可能)
得意な部数 中〜大ロット向き
(刷る枚数が多いほど単価が下がる)
極小ロット向き
(1枚からでも低コスト・定額)
インクの厚み 非常に厚い
(隠蔽性が高く、点字などの厚盛りが可能)
薄い
(下地の色や素材の影響を受けやすい)
耐久性 極めて高い
(屋外使用、工業製品、洗浄にも耐える)
一般的
(摩擦や紫外線、薬品に弱い場合がある)
対応素材 ガラス、金属、プラスチック、布、曲面、立体物など多様 平面かつインク受容層(プライマー処理等)がある素材に限定されがち

デジタル印刷(無版)の
メリット・デメリット

手軽さとスピード、写真品質を優先するならデジタル印刷が適していますが、機能性・耐久性・量産コストを重視するなら、依然としてスクリーン印刷に分があると言えます。

デジタル印刷(無版)は、製版代が不要でデータから即座に印刷でき、写真やグラデーション表現が得意なため多品種小ロットに適しています。

一方で、スクリーン印刷のようなインクの厚みが出せず、隠蔽性や立体感は劣ります。また、素材への密着性や耐久性が低く、金銀などの特殊インクへの対応も難しいため、高い堅牢性が求められる工業用途には不向きな側面もあります。

「有版」のデメリットを
克服した
デジタル技術搭載の
スクリーン印刷機とは?

「スクリーン印刷の仕上がりは譲れないが、製版の手間は減らしたい」。そんな声に応えるのが、「デジタル技術搭載スクリーン印刷機」です。これらは、従来のアナログ作業の課題をテクノロジーで解決しています。

デジタル製版技術によって従来の暗室設備や、乳剤塗布・露光・洗浄といった薬液を使う工程を不要にし、データを送るだけでサーマルヘッド方式などで孔をあけ、わずか数十秒で版を完成させます。

高精度な位置合わせも進化しています。カメラやセンサーでワークの形状や位置をデジタル認識し、自動で正確な位置決めを行います。さらに、スキージ圧やスピードなどの品質の自動制御により、大判印刷でもムラの少ない均一な仕上がりが可能です。

本当に解決したい
課題に合わせて選ぶことが大切

印刷工程のデジタル化を成功させるためには、自社の課題と顧客のニーズを見極めることが重要です。

もし、顧客の要望が「とにかく1枚から安く、写真品質のフルカラー印刷したい」という場合は、インクジェット等のデジタル印刷機の導入がおすすめです。

一方で、「製版の手間を減らしつつ、スクリーン印刷の仕上がりは絶対に譲れない」といった時は、無版化ではなく、デジタル技術を搭載したスクリーン印刷機を選ぶことをおすすめします。自社の強みを活かしつつ、効率化に適した一台を選定してください。

無版を検討したけれど、やはりスクリーン印刷の仕上がりが不可欠だと感じた方は、下記の記事をご確認ください。

印刷物の種類別におすすめ
デジタル技術搭載の
スクリーン印刷機3選

関連記事を見る
印刷物の種類で選ぶスクリーン印刷機メーカー3選

スクリーン印刷機の中でも、印刷物の種類によってメーカーの得意不得意があります。そこでここでは印刷物に合わせておすすめのスクリーン印刷機メーカーを厳選して紹介。メーカー選びの参考にしてください。

化粧品ボトルや電子部品の
表面・側面など
立体形状への印刷
曽田鐵工
  • 印刷が難しいと言われている楕円形の側面にも印刷可能で、インパクトのある製品製造をサポート
  • 四角柱の表面及び側面の印刷も、一度に印刷できるためサイクルタイムを短縮できる
看板・液晶画面など
大判サイズへの印刷
ミノグループ
  • 1200mm×2400mmの印刷まで可能。一度の印刷で広範囲をカバーし、大型看板や長尺素材の印刷を効率化
  • インクの片流れを防止機能や均一な印圧を再現するスキージー圧自動設定装置で、大型ゆえの使いにくさを払拭
Tシャツ・タオルなど
繊維製品への印刷
理想科学工業
  • 暗室や薬品不要でプリンター感覚で繊維品に印刷可能、小ロットの制作もスムーズで内製化に成功した実績あり
  • Tシャツでニーズが多いA3サイズの製版に対応可能。水性・油性インクも問わず、ナイロンや絹にも印刷できる
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